この話を書くか正直悩みましたが、今後不安を感じて乳がん検診に行く方が増えるかもしれなので、その参考になればと思い、書くことにしました。
毎年受けていた健康診断で、私は去年乳がん検診に引っかかってしまいました。
再検査の後、精密検査まで行いました。
読者の方を心配させてはいけないので結果を先に言っておきますが、「乳腺症」という症状でした。特に治療を必要としませんが、今も経過観察中です。
乳がん検診に引っかかったからといって、必ずしも乳がんというわけではありません。
他の病気や症状ということもあったり、治療を必要としないこともあるかもしれません。
再検査を受けるまでと、検査結果を待つ間はとても不安でいろんな情報を調べたりしました。
引っかかった場合どんなことをするのか、検査の内容を知ったりすることで、多少冷静になれると思います。
私自信ネットの情報が役に立ったので、いち経験談として記しておきますね。
乳がん検診に引っかかった話
まず私が言いたいのは、「乳がん検診に行きましょう」ってことではありません。
もちろん、気になることがあれば検査する必要もあるかと思いますが。
検査で引っかかったのを機に、「こんな思いをするのはもうイヤだから、健康に気をつけよう」と感じたことです。
そう、生活習慣を改善したり、食べ物に気を遣ったり。
検査を受けることがゴールではなく、その先の健康を維持することを目標にしてほしいと思います。
それを先に伝えた上で、これから検診を受けようと思っている方、受けた方に私の経験談をお話しますね。
乳がん検診を受けて引っかっかった
去年の6月、毎年受けていた健康診断の中で乳がん検診を受けました。
年々、健診で引っかかる項目が増えていきます…(汗)
毎年乳がん検診ではエコーの検査を受けています。
エコー検査は妊婦検診のときにも受けているので私も具合がわかっていますし、いつも女性の技師が対応してくれます。
何もなければスーっとなでるようにしてすぎていくのですが、そのときは技師の方がモニターを見ながら同じ箇所を何度かいったりきたり…
これは何かあったのかも、と気が付きました。
が、検査の結果などは一切教えてくれないのでモヤモヤしながら帰宅しました。
2週間ほどして検査結果の手紙が送られてきました。
ん?なんか厚みあるし(´・ω・`)
急いで開封してみると、「精密検査を受けてください。」の文字が!!
まさか!と思う気持ちと、やっぱり引っかかったかと思う気持ちと。
検査結果と共に紹介状が同封されていたので、すぐに総合病院に予約しました。
私は近くの総合病院に行きましたが、乳腺外科がある病院を探したほうがいいかもしれません。
結果が届いて病院に行く数日の間は、ずっと不安でした。
そのころ小林麻央さんの報道があった頃で、まさか自分も!と思う気持ちと、しこりなどの自覚症状はなかったので、大丈夫だと思いたい気持ちが交互にやってきます。
病院に行く当日は、夫も仕事を休んで付き添ってくれました。
診察室に案内され、医師が紹介状の内容を確認しながら、「もう一度検査をしてみましょう」と、次回検査をする予約を入れてその日は終了。
結局その日はまだ検査すら受けれずに帰ってきました。
1週間後、夫もそう頻繁に仕事を休めないので、ひとりで病院に行ってきました。
エコー検査を受け、診察室に呼ばれるのを待ちました。
検査結果は、エコーの形などから「悪いものではないだろう」との見解でした。
経過観察で半年後にまた来てくださいと言われ、その場で予約を取って帰りました。
とりあえず「悪いものではない」という言葉に安心しました。
半年後の再検査で精密検査(MRI検査と針生検)を受ける
半年後1月の予約日は、「これで何も無ければ1年毎の健康診断で受ければよくなるな♪」という軽い気持ちでした。
先にエコー検査を受けてから、診察室に呼ばれました。
そこで、医師から「エコーの結果、精密検査してみましょう」と告げられました…。
以前に比べて血流が増えていること、石灰化している箇所が気になること。
MRI検査と針を刺して細胞の検査を受けることになりました。
まさかと思いました。
それなら今すぐに調べてほしいと思ったのですが、MRI検査は2週間後の予約になってしまいました。
一応マンモグラフィも受けるか聞かれたのですが、30代ではあまり意味をなさないと思い、断りました。
その日は、MRI検査に必要な造影剤を使えるかどうかの腎機能の血液検査を受けて帰ってきました。
帰ってからは、自分と似た症状を必死にネットで探したりしていましたね。
MRI検査
2週間後、MRI検査と針生検を受けに再び病院に行きました。
MRI検査は金属製のものを持ち込めないので、検査着に着替えます。
造影剤を入れるための、点滴用の針を腕に刺されました。
MRIの検査室に案内され、寸前でメガネを外します。見えないからね(笑)
検査台の上にうつ伏せで寝て、固定されます。
検査が始まると台が動くのですが、うつ伏せで周りが何も見えないので正直怖いです。
ジェットコースターやお化け屋敷に入る気分です。
トンネルのような装置の中に入ると撮影が始まり、工事しているような大きな音が鳴るのですが、耳栓をしててもうるさいほど。
ピーピーや、ブー、ゴーゴーとすごい音です。
始めはドキドキしましたが、少しすると慣れていきました。
途中でストップして造影剤を注射され、再開。
約20分ほどで検査終了となりました。
造影剤が合わない場合は気持ち悪くなったりすることもあるようですが、私は何事もなく終わることができました。
針生検
MRIの後には、針生検をしました。
針生検は、局所麻酔をしたあと少し太い針を刺し、組織を取り出して検査します。
これをすることで、確定診断ができます。
これはエコー室で行われました。
患部を消毒し、エコーを当てながらしこりの位置を確認していきます。
局所麻酔の注射を打ったあと針を刺されたのですが、痛みも刺された感覚もありませんでした。
エコーで位置を確認しながら、「バチン」という音とともに針が伸びてしこり位置を刺しているのが見えました。
数回バチンと組織を取っていましたが、そのうちの2、3回は痛いと感じるときもありました。我慢できるくらいでしたけどね。
組織を取り終わると、ガーゼとテーピングで胸を固定されました。
これでこの日の検査は終了。結果は1週間後。
ちなみにその日はお風呂には入れず、次の日にテーピングを剥がしてみると、すこし炎症を起こしているのか、胸が固く張っていて、内出血で一部青くなってしまっていました。
なんかかわいそうな胸でした(´・ω・`)
1~2週間して痛みや張りも落ち着いていきましたね。
検査結果
精密検査を告げられてから約3週間。検査結果がわかるまでは本当に不安で押しつぶされそうになりました。
心ここにあらずといった感じで、夫も同じように不安を感じていたようです。
「検査結果を聞くときは、ご家族にも付き添ってもらってください」と病院からも言われていたので、夫に付き添ってもらい病院に行きました。
診察室に呼ばれて医師から、「がんは出なかった」と単刀直入に告げられ、まずはふたりで顔を見合わせてホッとしました。
じゃあ、その写っているものはなんだと聞くと、「乳腺症でしょう」ということでした。
特に治療は必要なく、経過観察をしていくということでようやく安心できました。
その後、念のため3カ月後にエコー検査をして、また半年後に…と予約を入れてあります。
まとめ
長くなりましたが、乳がん検診に引っかかり再検査、精密検査を受けた私の体験談です。
精密検査を受けることになったときは、本当に毎日が不安でどうしようかと思うほど何も手に付かない日々を過ごしていました。
悪い結果の場合はこの先どうなるんだろう、と涙した日もありました。
結果は悪性のものではなかったのでいまは元気に過ごしていますが、こんな思いは絶対にしたくないと思いました。
検査をして早期発見、早期治療も大事なことだと思いますが、まずは毎日の生活の中で健康でいることに気をつけたいと感じました。
よりいっそう食べ物や生活習慣に気をつけて元気でいよう。
家族に悲しい想いをさせたくないから、自分を大切にしよう。
そんなことを感じた出来事でした。
今後も乳がん検診に限らず、これから健康診断で検診に引っかかることがあると思います。
そんなときも、むやみに不安にならなくてもいいように普段から健康に気をつけておきたいですね!